ストレスが高くなると、人は瞬間的な自動思考に左右され、行動の幅が極端に狭くなります。
CBTでは、行動そのものを調整し、結果を変えることでストレスの悪循環を断つことができます。
事例:ミスの不安で業務が進まないFさん
- A(きっかけ)
新しい業務を任された - B(行動)
作業に着手できず、他の業務に逃避する - C(結果)
期限が迫り焦りが増す → 自己否定がさらに強化される
「また失敗するのでは」という自動思考は、行動の停滞を引き起こす典型例です。
専門家としての分析
行動が止まっているときほど、行動への働きかけが必要です。
C(小さな成功)を積み重ねることで、結果として自動思考が弱まり、行動しやすくなります。
ポイント
- タスクを細分化し、着手しやすい行動を設定する
- 「まず5分だけ」「1ページだけ」など、時間・量を限定する
- 成果ではなく“行動”を褒める
行動を変えることで、「できた」というCが生まれ、それがFさんの自信を回復させるきっかけとなります。