ニックネーム

今年度は非常勤講師として在籍している大学が2校あり、それぞれで新学期がスタートしています。
新しいクラス、初めて顔を合わせるメンバーばかりというのも楽しく、ワクワクしながら着任しました。

初回授業の際には、担当するクラス全体、またはいくつかのグループに分かれて、学生たちそれぞれに自己紹介をしてもらっています。
その中で、これから一緒に学ぶ仲間に何と呼んでほしいのか、自分のニックネームも発表させます。
これは「●●さん」等のよそよそしい呼び名で関係性が深まりにくいことを回避したり、グループ内で苗字呼びされる子と名前呼びされる子が混在することで生じる『仲間外れ感』を生まないような工夫でもあります。

ところが、それぞれにどう呼ばれたいかを発表させていくと、ほとんどの学生が「名前をそのまま(呼び捨てで)」と言っていることに気づきました。
たしかに、名簿を眺めると「アリサ」「ユミカ」「シンタロウ」「リョウスケ」等、さくっと呼びやすい響きの名前ばかりが並んでいます。なので敢えての「ニックネーム」は必要ないわけです。
私自身の学生時代には「サトコ」「ミエコ」「マサタカ」「シゲノリ」…等、ちょっと簡略化して呼びたくなるような『固い音』の名前が多かったように感じます。
いまどきの子たちは、文字で書いたときの座りのよさよりも、すっきりと呼びやすい音を重視して名づけられているのでしょうね。

素敵なファーストネームが飛び交う教室、今学期も楽しみにしています。