いつも誰かのせいにしてしまいがちな人へ

突然ですが、企業などでのカウンセリングで、一番多い相談項目は何だと思いますか?
それは職場内での人間関係。

経営者や上司、同僚、部下など、対象はさまざまですが、自分が組織内で関わっている人同士のストレスが飛びぬけて多くなっています。

その中でも目立つのは、当然ではありますが自分に不利益をもたらす相手への不満。
「ずっと前から頼んでいるのにやってくれない」「同じことばかり何度も言わせる」「何回やっても同じミスをする」等々。
特定の誰かが、自分のストレスを日々増幅させている、という印象ですよね。

ところがお話を伺っていると、実は当事者が思っているほど「毎回」「ずっと」「繰り返し」迷惑をかけているわけではないようにも思われます。
毎度同じネガティブな結果が残っている、というのは、被る側の偏った視点によることが少なからず起こっています。

これは「対応バイアス」と呼ばれる現象です。
「あいつはいつもダメだ」といった風に、結果がうまくいかないことを相手の内的属性(やる気、誠意など)だと過度に考えること。
実際には、業務量や顧客からの要望、その他の事情など、環境的な要因のほうがプロセスに大きく影響しているにも関わらず、何でも相手のせいにしてしまう傾向です。

ポジティブな方向、つまり「あいつの言うことなら信用できる」等と、案件ごとの事情を考慮せずにプラスの評価を下すのも対応バイアスの一種。

事象は、人間と環境(周囲の状況)のそれぞれの影響で発生するもの。
正しく判断するためには、本人の性格の見立てだけでなく、その時々の状況も加味して検討することが重要ですね。

#対応バイアス

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