フィンランドの小学生が作った「議論のための10のルール」

今年も後期の大学授業が始まりました。
私が担当している授業のひとつに、グループワークを主体としたものがあります。
そして毎年、グループごとの作業に入ってもらう前に必ず伝える「ルール」が、この
フィンランドの小学生が作った「議論のための10のルール」。

. 他人の発言をさえぎらない
2. 話すときは、だらだらとしゃべらない
3. 話すときに、怒ったり泣いたりしない
4. わからないことがあったら、すぐに質問する
5. 話を聞くときは、話している人の目を見る
6. 話を聞くときは、他のことをしない
7. 最後まで、きちんと話を聞く
8. 議論が台無しになるようなことを言わない
9. どのような意見であっても、間違いと決めつけない
10. 議論が終わったら、議論の内容の話はしない

このルール、学生たちにはとても新鮮なようで、
「わからないことがあっても、その場で訊く勇気がない」
「相手の目を見て話す、というのはわかってはいてもできない」
「間違いと決めつけない、というのは確かに大事だと思う」

等 、さまざまな感想が聞かれます。
でも今回は「みんなで実践してみよう」という「ルール」ですから。
みんな最初は恐る恐る、そのうち積極的に実行できるようになるのです。
もちろん、議論の中身もしっかりとブラッシュアップされ、よいワークが成立してきます。

今期もとても楽しみに、学生たちの変化を見守りたいと思います。

#フィンランドの小学生の10つのルール
#議論のルール

大学

前の記事

ニックネーム
大学

次の記事

多数決の功罪