謝罪文で押さえるべきこと~石田純一さんの場合
2020年4月16日(木)、タレントの石田純一さんが新型コロナウイルス感染したとの発表がありました。
病状等についてはさておき、本件に際して石田さんの所属事務所から出された「謝罪文書」がとてもよくまとまっていたので、そちらを考察してみましょう。
↑こちらがブログの一部(赤線は大村が追加)。
文中に含まれている「謝罪」=赤線の箇所がポイント。ここがこの文章の目的を明確に示しています。
すなわち、
・本ブログが「何のために」書かれているのか
・望ましい着地点はどこなのか
という2点を意識しているからこその表現になっているのです。
芸能人ブログというと、ファン向けにタレント本人のブランディングを行っていく、といった目的が大半。
この石田純一さんのブログも、これまでは御多分に漏れずさりげなく日々の生活をつづっていました。
しかし。
コロナウイルスに感染し、本人が隔離病室で闘病しているいま。彼を中心としたスタッフが「まずは謝らないと!」と焦るのは、パチンコ店や葬儀屋、保険会社などのスポンサーが対象です。
そして、スポンサーに謝罪すべきなのは所属事務所。
つまり、広告をはじめとした媒体露出について、事務所の管理不行き届きも含め停止せざるを得ない状況になってしまったことに対し、まずは謝意を示すことがビジネス上で必要とされる振舞いだからです。
ここで間違いやすいのは、
・感染してしまったことを謝る
・ファンに対して心配させないよう事実を伝える
・ひたすら低姿勢に詫びることで許しを請う
といった角度からの謝罪をしてしまうこと。
いま、喫緊に謝罪が必要な相手はスポンサー。
そこがぶれてしまうと、あいまいになり、誰に迷惑をかけたと思っているのか、と広告主の怒りを買うことにもつながりかねません。
そこをしっかり押さえているのはさすが。
プロの仕事を見せていただいたなぁという気がします。
末筆となりましたが、石田純一さんの一日でも早い回復をお祈りしております。
今日のまとめ
謝罪は「誰に対して一番に謝るか」を明確にする