起業家のメンタルヘルスを維持するために

起業家というと
「やる気にあふれている」
「挑戦を厭わない」
「社交的で多くの人にアプローチしていく」
等々、ポジティブで積極的なイメージを抱く方が多いのではないでしょうか。

しかしながら、
実際には起業家、殊に個人でスタートアップを目指す方は孤独。
数々の問題が壁のように自分の周りを取り囲んでいるような状況下。
上手くいっているときとそうでないときのギャップにも、もろに影響を受けます。

そんなハードな立場に置かれている起業家にとっては、
メンタルヘルスの維持が事業本体への関わりに劣らず重要課題。

自分のモチベーションひとつで成否が決まる。
実績がまだ明確に示せない段階で、信用を得なければならない。
さらに、周りが皆、ライバルに見える。。。

そんな厳しい条件の下で独自のビジネスを始めるワケですから、
ストレスを感じずにできるわけがない。

こんなとき、特に気を付けたいのは、自分の
「心理的安全性を保つ」こと。

通常は「チームの中で安心して発言したりチャレンジができる」
というのが心理的安全性が高い職場の定義ですが、
個人起業家にとっての心理的安全性とは
「ためらわず自分の考えを発言し、リスクのある選択肢も選べる」
という定義になります。

すなわち、周囲の状況如何で自分の行動を変えるのではなく、
本来自分がすべき行動を、忖度しすぎずに形にしていくことが、
起業家にとっての心理的安全性を高めるきっかけになり得ます。

具体的には、次のような行動がそれにあてはまります。

・自分で自分を封じ込めない

・他人に対しても自由な発言を受け入れる

・チャレンジを拒まず、リスクを受け入れる

・困ったときには周囲に助けを求める

・個性と才能、意欲を信じる

・安定して働き続けるためのセルフケアを惜しまない


特に、最後の「セルフケアを惜しまない」ことこそが、心身の健康を
維持していくためのポイントになります。
自分自身がビジネスの原動力となるのが起業家。
その阻害をするような病気やストレスなどを抱え込まないよう、日々のコントロールに努めていきましょう。